俺と宇宙戦艦ヤマトじゃないヤマト

昨日の続きです。
なお、ネタバレや気分を害する恐れがありますので、スペースバトルシップヤマトをこれから見ようと思っている方、スペースバトルシップヤマトが大好きで毎晩見ながら寝てます!という方は閲覧をご遠慮下さい。


wWw<上映から一年近く経ってるし見ようと思ってる人は殆ど見てると思うけど一応
(・∇・)<興味はあるけど見てないって人は永遠に見ない方がいいかもしれませんね、逆毛様


んで。
見た感想を一言で言うと


「うわぁ〜ダメだぁ〜ダメだこりゃ!」


何がダメかを以下ズラズラと。
古代進役のキムタクが古代進じゃなくてキムタクのままだとか、森雪が生活班でもレーダー手でもなくブラックタイガー隊(艦載機)所属とか佐渡先生とか相原が女性化してるとか、配役のそういうのは「 覚 悟 完 了 」してから見たのでギリギリ致命傷にはならなかったのですが、ストーリーが致命的にダメでした。


最初の「火星圏での地球防衛軍vsガミラス艦隊戦」では、「敵艦より入電。タダチニコウフクセヨ→バカめと言ってやれ」のシーンが丸ごとカット。
その後の沖田艦長を守ろうと盾になる古代守との会話シーンも「俺の艦が盾になるから逃げて下さい!」とか「守兄さんはそんなこと言わない!」って叫びたくなるような謎な展開。
違うだろ!古代守はそんな簡単に諦めて死ぬような男じゃないだろ!


以下正しい沖田艦長と古代守の会話。


沖田艦長「いいか古代、ここで今全滅してしまっては地球を護る為に戦う者がいなくなってしまうんだ。明日のために今日の屈辱に耐えるんだ。それが男だ!」
古代守「沖田さん、男だったら、戦って、戦って、戦い抜いて、一つでも多くの敵をやっつけて死ぬべきじゃないんですか!」
沖田艦長「古代、わかってくれ!」
古代守「沖田さん、俺はどうしても逃げる気になれません。見逃して下さい。元気で、地球のことをよろしくお願いします」
沖田艦長「…死ぬなよ、古代…」


この辺丸ごとカット&改変しているから、沖田艦長が何を考えて病の体を押してイスカンダルへ僅かな希望を抱いて航海するかがわからないし、その後の古代進(キムタク)と「俺の兄さんを見捨てて逃げたんだろう!」とやりあうシーンが薄っぺらくなってるんじゃないかと。フォローなのか、航海の目的とかを地球防衛軍長官に長々と演説させているけど、そんなシーンいらんからこの辺を入れて欲しかった。戦争賛美か!と言われるのが嫌だからカットしたのかもしれないけど、「1945年に沈没した戦艦大和は国民のわずかな希望を現実にすべく旅立った!」とか言ってたりするからイマイチ整合性がとれてない感じ。


その後も、いきなり大気圏内で波動砲をぶっぱなしたりするし、戦闘中に「敵ミサイル急速接近中!」と叫んだ後に長々とどうやって逃げるか議論したり、波動砲発射口を塞いだ敵ミサイルを除去せずに放置して土壇場で「波動砲発射だ!→波動砲は使えません!→なんでだ!→今波動砲を使ったらヤマトはバラバラになります!」等々突っ込みどころが多過ぎてついていけません。「ガミラス星のエネルギー炉一つ破壊しただけで星が丸ごと壊滅」とかは本家でもやっちゃってたので突っ込むのは無粋ですがね。


最大の「ダメだこりゃ!」はなんといっても「ガミラス星人は集合意識体でした!」って所ですけどね。それなんてボーグ?抵抗は無意味ですか?Vサインみたいなの作って「長寿と繁栄を」とか言っとく所ですか?


wWw<全体的に「キムタクに決め台詞っぽいこと言わせとけばイーンダヨ」みたいな適当さがあるんだよな
(・∇・)<その割に真田さんの「こんなこともあろうかと」とかはないんですよね


というわけで、今から全力で「スペースバトルシップヤマト」のことを忘れる作業に入ろうと思います。TV版宇宙戦艦ヤマトを24時間ぐらいぶっつづけで見たら忘れられるかなぁ…。