俺と実力の中身

夏の高校野球とオリンピックが同時開催されていて日々の話題に事欠かない昨今、折角だからそれをネタになにか書いておこうと思います。


先日、息子さんが部活動の公式試合で勝ったそうです。初勝利。大喜びで大騒ぎしながら帰ってくるんだろうなと思っていたら案外そうでもなくて「疲れた。次の試合は負けた」と淡々としておりまして。そんな様子を見ていると「あぁ勝つために必死こいて練習していた成果がやっと出せて、今までサクサク勝ってた周りの人がどれだけ練習してたかがちょっとはわかったのかな」とか「自分が身に付けた技を教えてくれた先生に感謝とかしてるのかな」と思えた訳で。


必死で一生懸命になっている人と張り合おうとすると、自分も必死で一生懸命になるしか無いし、目標を定めて一生懸命になっていると、周りの人もそれが叶うように押し上げてくれる。


習い事とか部活動とかはこういう状態になるのが理想的で、この状態になれれば勝敗とかどうでもよくなるんじゃないかなと個人的には思っています。別にメダルの色がどうとかベスト16に残ったどうこうとかよりも、そこに至るまでの過程に悔いが残っていないか、自分が立てた夢や希望に嘘をついてごまかして逃げていないか、などの生き方が大事なんじゃないかと。


勝った!俺エライ!アンタはエライ!とのぼせ上がったり持ち上げたりするのも多少はまぁ良いと思うけど、教えたり鍛えたりしてくれた人に対する感謝の気持ちとか、勝敗は時の運で、常に自分が勝てるわけではないという謙虚な気持ちとか、力及ばず負けた人に対する配慮とか、そういうことを考えられる人が高校野球とかオリンピックとかを通じて増えるといいなぁと思いました。まる。