俺と病気になってからの話

先日、「夫が骨肉腫になりました」という本を買いました。


夫が骨肉腫になりました

夫が骨肉腫になりました


http://ameblo.jp/pohoo/
このブログの人の本です。


内容や感想は山のようにあるので、いちいち取り上げていくと日が暮れてしまう為、割愛してひとつだけ感想を書きたいと思います。


病気発覚・闘病開始の段階で「病気になった夫と同年齢の同じ病気になった人のブログなどを探して治療方針や仕事をどうするか等の判断の参考にしたい。でもどのサイトも病気になった!闘病苦しい!ばかりで治療が一段落してから、日常生活に戻ってからのことがあまり書かれてない。今後のこと(仕事とか子どもとの生活とか)について考える参考にならない」と書いてある部分がありまして。


去年の3月頃の「あなたはガンです」『ガーン(笑)』とか言ってた時期なら
「あーわかるわかるめっちゃわかるわーホンマ先のことがわからんから超知りたいのにあんま無いんだよなーその辺!」
と同感できたのでしょうが、治療が一応終わって一年近く経過した今では
「いやいやそりゃ気になるのはわかるんだけどさー、こっちも日常生活に戻ったんだし、病気のコトとか普段は忘れてるよ?ていうか色々と辛いとか痛いとかあったんだからそんなのずっと気にしてたら心病んでまうわい(特に再発とか)」
という気持ちでいっぱいです。いや気持ちはわかるんだけどね。先が見えないとか超辛いし。怖いし。


今は2ヶ月に一回病院に行って診察を受けて、朝と夕に尿酸値を下げる薬を飲む程度で他はいたって健康!な生活を送っておりますが、この生活だって「再発」とか「別の病気の発症」というイヤンなイベントが発生してバーンと弾けるリスクがあるわけで。半年近く身体的にもお財布的にも痛い・辛い思いをしてようやく「健康な生活を送れる世界」に戻ってきたんだから、二度と思い出したくないし、思い出すようなことはできるだけ避けたい、というのが正直な感想です。


自分は幸い発病前と殆ど変わらない生活を送れていますが、人によっては大きく変わってしまったってこともあるでしょうし、ある意味「共通の話題」である「闘病中の話」はネット上で話せても、「個人的な話題」である「それ以降の生活の話」はネット上では話しにくいんじゃないかなぁ、と思う次第。


病気が治ったら日常生活を送らなきゃ生きていけませんしね。
日常生活はそこまで人に話せるような面白いことばっかりでもないですしね。